2020年10月01日

【CDその1曲解説・試聴音源】トラック001〜005 首里王府のウムイ(オモロ)

■■収録曲解説、試聴音源および歌詞等■■

トラック001〜005 首里王府のウムイ(オモロ)

沖縄の万葉集と称された『おもろさうし』(国の重要文化財)に詞が記載された神歌「オモロ」(県無形文化財)。王府の儀礼の中で謡われ、神へ祈りを届ける国家祭祀的役割を果たしました。山内盛彬は王府オモロの技能保持者として県指定されました。

『おもろさうし』については各種サイトや書籍等に詳しい解説がありますのでそちらをご参考ください。


S__1409045.jpg

※画像は民俗芸能全集第1巻『琉球の音楽芸能史』より


このCDに収録されたオモロは神歌主取(ウムイヌシドゥイ)が近代まで伝承したオモロです。これは、いわゆる"古琉球"の時代のオモロの歌唱方法とは大きく異なっている、という推測が定説になっています。

盛彬が採譜・吹込したオモロには、歌詞一字一字の間に意味を持たない発音(盛彬はこれを「附言」、金城厚氏はこれを「挿入語」と呼称)があり、歌詞を聴き取ることは非常に困難になっています。

音楽的な予備知識がなければ歌詞の聞き取りは不可能と言ってもいいでしょう。

このような歌唱法はいくつかの地方神歌にも類例がありますが、特にこのオモロは大量の無意味音を内包していて声をまるで楽器のように扱っています。

比嘉悦子氏は、盛彬のオモロは一見難解なようだが短いフレーズパターンのヴァリアンテがモザイク風に結合されて反復されているに過ぎない構造であることを明らかにしました。

また『おもろさうし』内の表記で繰り返しを表す「又」記号以下の歌詞を安仁屋真苅翁が謡わなかったのは、時代が下り儀式の内容・頻度・予算などが減ったためではないかと考えられます。




<民芸全4から盛彬の解説引用一部抜粋 p.25-33>

 琉球のおもろ・おもりは車の両輪のように文音そろって後代まで伝承されて片輪を免れたのは、世界の奇跡である。しかるに廃朝後は支持者を失って亡びようとするのを採譜したためにその面影を残し得たのは不幸中の幸である。(p.25)

 大正元年八月十七日、王朝のおもろの伝授と採譜をするために、王朝最後のおもろ主取安仁屋真苅翁を大山の寓居に訪ねた。翁と私の祖父盛熹とは親友であり、祖父の計いで翁宅に使わす約束が既にできていたので、翁は快く迎えて下さった。
私が行ったらシテ四人を呼び寄せ、姿勢をきちんとして正坐し、まず『おもろさうし』に一礼して後、扇を打ふりながらフチュン(謡う)され、一週間の期間家事一切を省みず、教授と採譜をさせていただいた。
 お別れに当たって翁は「廃朝後は世襲もなくて絶えるところ、君の採譜のお蔭で永えに伝えていくことのできるのは感謝に堪えない。ぜひ印刷に付し、琉球文化宣揚のために努力してくれ」と固く握手して下さった。(p.31-32)






曲の解説と試聴音源

採譜者:山内盛彬  採譜時歌唱者:安仁屋真苅(あにやまかる)
採譜年月日:1912年8月17日〜24日  採譜場所:宜野湾市大山 安仁屋本家(大戦で焼失)

001 首里王府のウムイ オーレーガフシ

おもろさうし巻22 1(通し番号1508) 稲の穂祭之時おもろ あおりやへが節

試聴音源 001 首里王府のウムイ オーレーガフシ試聴用.wav


<歌詞発音>

あまみきょが うさししょ この大しま おれたれ とももすへ おぎゃかもいす ちょわれ

amamikyuga usashisyu kunuushima uritari tumumusuyi ujakamuishi chowari


<歌意>

あまみきよ神の御命令でこの大きな島”沖縄島”に降りて来られた尚真王様よ、千年も末長く支配してましませ。

<民芸全4からの解説引用抜粋 p.35>

オーレーとは首里と今帰仁におかれた女神官名。五月稲穂祭の時、王城正殿で主取が謡った歌曲である。国王は見えないが、有司百官七八十人出席し、御茶神酒を供える時に謡い初め、儀式の了ると共に謡も止める。




002 首里王府のウムイ ウシカキフシ

おもろさうし巻22 2(通し番号1509) 稲の穂祭之時おもろ おしかけ節


<歌詞発音>

きこゑ大ぎみぎゃ けおの うちの のろのろ あよそろて かくらひやし みぉやせ
kikuyiufugimija giunu uchinu nurunuru ayusuruti kakurahyoshi myuyashi

<歌意>

聞得大君が京の内のノロたちと心を揃えて神座拍子を国王様に奉りなさいませ。

<民芸全4からの解説引用抜粋 p.37>

謡式 あおりやへかふしに同じ




003 首里王府のウムイ カクラフシ

おもろさうし巻22 10(通し番号1517) 稲の大祭之時おもろ かぐら節


<歌詞発音>

きこゑ大ぎみぎゃ とよむ せたかくか さしふ おれなおちへ

kikuyiufukimija tuyumushitakakuka sashifu urinauchiyi


<歌意>

名高く霊力が高い聞得大君が、さしふ神女に天降りして世を直し平和になさいませ。


<民芸全4からの解説引用抜粋 p.38-39>

六月稲穂祭謡。かくらは神倉で神の所在を意味する。 謡式 あおりやへか節に同じ




004 首里王府のウムイ アカシミジラシヤカフシ

おもろさうし巻22 43(通し番号1550) 唐船すらおるし又御茶飯之時 あかずめづらしやが節

雨乞の時おもろ(巻22 39 通し番号1546)と旋律が同じ


<歌詞発音>

あかすめづらしや いぢらかず おみまふて す はりやせ

akashimijirashiya ijirakazi umimafuti shi fauyashi


<歌意>

立派な珍しや神女は出船の毎に見守ってこそ(船を)走らせ給え。


<民芸全4からの解説引用抜粋 p.40-41>

唐船すらおるし すらおるしとは進水のことで、一年越しに新造される唐船の進水式には三司官も見えて船中でこのおもろを主取が謡う。造船所は垣花のアミヤーで、後の監獄敷地であった。

御茶飯 唐船出帆一か月前に行われる御茶飯(船員を国王が慰労する宴会)の儀式や、纜を造る祈願(イーチンナ)に謡われる。

雨乞 親方部三人出席し、城中又は雨乞バンタで祈願の時のおもろ。天上に水の川があり、雨はそこから降るので、雨乞いをすれば雷雨が降ると考えた。




005 首里王府のウムイ シヨリイートゥフシ

おもろさうし巻22 47(通し番号1554) 御冠船之御時おもろ しよりゑと節


<歌詞発音

しよりおわるてだこか おもいくわのあすび なよればのみもん

shiyoriuwarutidakuka umuikuwanuashibi nayuribanumimun


<歌意>

首里におわします国王の、愛する子の神遊びの、踊る様の美しさよ。


<民芸全4からの解説引用抜粋 p.43>

えととはイートの表記で、賞讃のかけ声である。このおもろは首里に在す尚円王の王子王女の舞踊を誉めたたえたおもろである。冠船劇で冊封使観覧のとき、開幕前におもろ主取が唄う。





首里王府のウムイ(オモロ)5曲のみを音源ダウンロード購入する場合は下記リンクへ

リンクURL:https://nichiryu530398.booth.pm/items/2422021


posted by 530(ゴサマル) at 03:03| Comment(0) | 山内盛彬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【CDその1概要】山内盛彬生誕130年 民俗芸能全集付録音源復刻盤CDその1 琉球王朝古謡秘曲の研究

民俗芸能全集付録音源復刻盤その1 琉球王朝古謡秘曲の研究


             


ジャケット.jpg

CDその1は3枚組になっており、民芸全4『琉球王朝古謡秘曲の研究』に付属されたオープンリール音源全てを収録しています。

160曲と膨大な曲数でありながらどれも貴重な音源です。大正時代に盛彬が採譜したオモロやクェーナなどの神歌をはじめとする、古い時代より伝承される多種多様な琉球の音楽が記録されています。

第4巻付録オープンリールには「赤」と「青」の2種類があり、歌詞数や繰り返し数など音源の内容が若干異なっていました。

このCD集では全ての曲について比較的内容量の多いものを選択し収録しています。タイトルに関してパッケージ毎に表記ブレがありましたが統合しています。


3枚目のCDの後半、トラック153以降には、オープンリール「赤」に「空白利用 1963年11月3日YWCAで出版祝賀会会場での録音」として付録されていた音源を収録しました。これは民芸全第3巻の出版祝賀会で、家族や友人たちと共に音楽を奏する盛彬の喜びと日常が聞こえてきます。


第4巻の出版年月日は1964年5月15日ですが、パッケージ等に収録日の記載がなかったため正確な録音日は不明です。ただ上述の63年11月3日の音源が収録されていることなどから、1963年〜64年(盛彬73歳〜74歳)頃の録音だろうと推測できます。

なお臼太鼓音源トラック059と060については音質の劣化が極めて進んでいたため修正できませんでした。ノイズが激しいことを予めご了承ください。


盛彬がそもそもこれらの楽曲をどのように採譜したのかについて疑問に思われる方が多いと思います。なのでこのブログの下段末尾に盛彬の言葉による「採譜の仕方」を載せておきます。




<以下曲目録 リンクから曲の解説および試聴音源へジャンプ>

temp_label_23_disc1 [更新済み]加工済.jpg

■■Disk1■■

<トラック001〜005 首里王府のウムイ(オモロ)>

 001 首里王府のウムイ オーレーガフシ

 002 首里王府のウムイ ウシカキフシ

 003 首里王府のウムイ カクラフシ

 004 首里王府のウムイ アカシミジラシヤカフシ

 005 首里王府のウムイ シヨリイートゥフシ


 006 ヌールのウムイ 恩納 船ウムイ

 007 ヌールのウムイ 恩納 山ウムイ

 008 ヌールのウムイ 恩納 海ウムイ

 009 ヌールのウムイ 恩納 クァーシヌウムイ

 010 ヌールのウムイ 失題

 011 ヌールのウムイ 玉城糸数のウムイ

 012 ヌールのウムイ 粟国 トゥチナヲゥリ

 013 ヌールのウムイ 粟国 キートゥマー

 014 ヌールのウムイ 粟国 ウネージャク

 015 ヌールのウムイ 粟国 東咲く花

 016 ヌールのウムイ 粟国 国御儀式

 017 ヌールのウムイ 粟国 茶ワントゥYイマチー

 018 ヌールのウムイ 粟国 フェーユマー

 019 ヌールのウムイ 粟国 イスギスギ神ガニー

 020 ヌールのウムイ 粟国 八月のウムイ

 021 ヌールのウムイ 粟国 アママウフンチュー

 022 ヌールのウムイ 粟国 リーヂ

 023 ヌールのウムイ 粟国 途中変曲(リーヂウムイ)

 024 ヌールのウムイ 慶良間座間味 ウーヘーYイ

 025 ヌールのウムイ 慶良間座間味 朝カン

 026 ヌールのウムイ 慶良間座間味 夕カン

 027 ヌールのウムイ 慶良間座間味 ユガノー

 028 ヌールのウムイ 慶良間座間味 タキネー

 029 ヌールのウムイ 阿佐 ンチャーラベー

 030 ヌールのウムイ 阿真 ギレー

 031 ヌールのウムイ 阿真 カヤーヌムンニゲー

 032 ヌールのウムイ 阿真 戻り


<トラック033〜037 慟哭のウムイ・天親田(アマウェーダ)・御茶飯(ウチャファン)>

 033 慟哭のウムイ 国王葬儀のウムイ

 034 天親田 玉城仲村渠 据クェーナ

 035 天親田 玉城仲村渠 立クェーナ

 036 天親田 玉城仲村渠 マヅィンの廻りを唄いつつ

 037 御茶飯 旅御前風


<トラック038〜53 クェーナ>

 038 クェーナ 首里 旅歌

 039 クェーナ 首里 旅クェーナ

 040 クェーナ 首里 ハエーグェーナ

 041 クェーナ 首里 ヤラシー

 042 クェーナ 首里 ウリヅィングェーナ

 043 クェーナ 首里 大城グェーナ

 044 クェーナ 首里 東代(アガリユー)

 045 クェーナ 首里 ヤーラーグェーナ

 046 クェーナ 首里 兼城グェーナ

 047 クェーナ 首里 ヒーヤー踊り

 048 クェーナ 首里 ハルヨー船

 049 クェーナ 首里 ハーエー踊

 050 クェーナ 首里 雑節 泊高橋節

 051 クェーナ 那覇のシターリー

 052 クェーナ 慶良間座間味の元旦ウムイ

 053 クェーナ 慶良間座間味の元旦ウムイ後奏


<トラック054〜057 聞得大君のお新下り(ウヮーラウリ)>

 054 聞得大君のお新下り(ウヮーラウリ) 道グェーナ入羽

 055 聞得大君のお新下り(ウヮーラウリ) ハレイシフーフェーイ

 056 聞得大君のお新下り(ウヮーラウリ) 道グェーナ出羽

 057 聞得大君のお新下り(ウヮーラウリ) ウチグェーナ


<トラック058〜067 臼太鼓(ウシデーク)>

 058 臼太鼓 奥間 虎頭山節

 059 臼太鼓 高離宮城 謝敷節(唄喜屋原ほか)

 060 臼太鼓 高離宮城 クフヮデーサー節

 061 臼太鼓 高離上原 ヤンガーハーリー

 062 臼太鼓 美里古謝 円覚寺節

 063 臼太鼓 石川 首里天加那志

 064 臼太鼓 石川 大和代

 065 臼太鼓 石川 石ン根ヌ道

 066 臼太鼓 石川 アガリー

 067 臼太鼓 石川 安里八幡



temp_label_23_disc2 [更新済み]加工済.jpg

■■Disk2■■

<トラック068 南島踊(フェーヌシマ)・木遣(チヤイ)>

 068 南島踊 安里 登場

 069 南島踊 安里 瓢箪踊

 070 王城落成の木遣 首里 真和志平一番チヤイ

 071 王城落成の木遣 首里 南平一番チヤイ

 072 王城落成の木遣 首里 不明(唄宮城能造)

 073 王城落成の木遣 首里 南平三番チヤイ

 074 王城落成の木遣 首里 南平戻手

 075 王城落成の木遣 首里 戻手

 076 王城落成の木遣 首里 失題

 077 王城落成の木遣 那覇 行進

 078 王城落成の木遣 那覇 百姓木遣

 079 王城落成の木遣 名護 国頭捌理

 080 王城落成の木遣 奥間 国頭捌理

 081 王城落成の木遣 奥間 雨降りば


<トラック082〜090 念仏・盆踊(エイサー)・八重山念仏>

 082 念仏 親の御恩

 083 念仏 親シグン

 084 盆踊 エイサー

 085 盆踊 久高万寿主

 086 盆踊 伊佐ヘイヨー

 087 盆踊 アンシメー

 088 盆踊 唐船ドーイ

 089 八重山念仏 アンガマ踊進行

 090 八重山念仏 無蔵念仏


<トラック091〜095 京太郎(チョンダラー)>

 091 京太郎 泡瀬 扇舞

 092 京太郎 泡瀬 升斗舞

 093 京太郎 泡瀬 馬舞者

 094 京太郎 泡瀬 鳥刺舞

 095 京太郎 首里 覗きからくり


<トラック096〜099 女郎馬(ジュリンマ)>

 096 女郎馬 センスルーブシ

 097 女郎馬 万才講者

 098 女郎馬 ウフンシャリブシ

 099 女郎馬 六調子(唄古藤節子ほか)


<トラック100〜108 路次楽(ルジガク)>

 100 路次楽 王府 大太鼓

 101 路次楽 王府 音取(奏梅宗美男)

 102 路次楽 王府 一段(奏梅宗美男)

 103 路次楽 王府 二段(奏梅宗美男)

 104 路次楽 王府 三段(奏梅宗美男)

 105 路次楽 王府 四段(奏梅宗美男)

 106 路次楽 王府 五段(奏梅宗美男)

 107 路次楽 地方 南の島楽

 108 路次楽 地方 ヨーラン楽


<トラック109〜115 御座楽(ウザガク)・唐歌>

 109 御座楽 (宇座氏)サンボーヤン

 110 御座楽 (安室氏)ナネーロー

 111 御座楽 (安室氏)サウシン

 112 御座楽 (具志頭氏)ナネーロー

 113 唐歌 久米 聖朝楽 孔子世家讃

 114 唐歌 久米 大平歌

 115 唐歌 伊集 打花鼓


<トラック116〜123 爬竜船歌(ハーリー)・みろくぶし・獅子舞>

 116 爬竜船歌 那覇 遊び漕ぎ

 117 爬竜船歌 久米 遊び漕ぎ

 118 爬竜船歌 久米 フッチューニ

 119 爬竜船歌 泊 遊び漕ぎ

 120 みろくぶし 赤田 赤田首里殿内

 121 みろくぶし 赤田 笠囃子

 122 みろくぶし 赤田 唐歌

 123 獅子舞 松本節



temp_label_23_disc3 [更新済み]加工済.jpg

■■Disk3■■

<トラック124〜138 綱曵>

 124 綱曵 与那原 前舞

 125 綱曵 大里 前舞

 126 綱曵 銅鑼 ガーイの時

 127 綱曵 綱を寄せる時

 128 綱曵 綱を曵く時

 129 綱曵 首里 金鼓

 130 綱曵 西町 太鼓

 131 綱曵 久茂地 太鼓

 132 綱曵 久茂地 ハンシーガニ

 133 綱曵 東町 太鼓

 134 綱曵 東町 鉦鼓

 135 綱曵 久米 ハンシーガニ

 136 綱曵 垣花 太鼓

 137 綱曵 牧志 鉦鼓

 138 綱曵 泊 鉦鼓


<トラック139〜152 読唱(組踊など)>

 139 読唱 組踊 二童敵討按司詞(眞境名由康優)

 140 読唱 組踊 八重瀬波平大主詞(島袋光裕優)

 141 読唱 組踊 花売縁男女の問答

 142 読唱 組踊 村原のはげしい言ば使い

 143 読唱 組踊 銘苅子と天女の柔ら吟

 144 読唱 組踊 二童敵討の子供のせりふ

 145 読唱 組踊間の物 姉妹敵討中(与儀幸佐)

 146 読唱 組踊間の物 花売縁中(眞境名由康優)

 147 読唱 組踊間の物 村原中(島袋光裕優)

 148 読唱 狂言 長者の大主(眞境名由康優)

 149 読唱 狂言 ウヤンマー(眞境名由康優)

 150 読唱 狂言 塩屋のパーパー(永村優)

 151 読唱 手まりうた

 152 読唱 読書法(宮城能造優)


<トラック153〜160 YWCA出版祝賀会会場での録音(ヒヤミカチ節など)>

 153 家族合奏 箏・三線・ヴァイオリン・フルート(家族四人)瀧落菅撹

 154 尚真王讃歌(歌曲山内 唄仲吉史子)

 155 劇 命よりも譜が大事(有銘)

 156 沖縄メロディー(山内家族)

 157 舞踊劇 白い煙黒い煙(詞稲垣、曲山内、唄伊波・仲吉、振舞古藤ほか)

 158 摩文仁の丘(嘉手納清美)

 159 サンバ(大城信子)

 160 ヒヤミカチ節(全員)




【採譜の仕方】 民芸全4 自序(p.12)
(1)謡者の唱法を正確に写すためには主観をやめ、採譜後は謡者と共に唄ったり、次に私一人で譜の通りに唄ってきかせたりして、双方納得のいく処まで訂正した。
(2)謡者の音程・タイム・旋律がやる度に違って定譜のとれない場合は数十回も採譜して、その平均をとる方法をした。多少の音程差は半音・一全音・・・・・・にまとめて近似音をとった。その音程差は民族的又は個性によって違う。
(3)採譜記録は旋律の音程変化によっては困難をしたので、旋法法をとった。まず何旋法の何声から起こっているかを突き止めたら、その後は糸をたぐるようにすらすらと書けた。転調の場合は宮を変えてやればよい。
(4)各曲種は殆んど採ったが、ノロのオモリや臼太鼓などは各村とも異なった楽風があるため、手が廻らず、有名村のものに止めた。
(5)大戦で原稿を焼いたので田辺先生に上げた複写から又写しして本著の拠構にしたが、ミントゥンのおもろの歌曲や浦添のアマーウェーダーや識名のウズンビーラの曲などは永久に消滅した。
(6)特例として最近石川市の臼太鼓の歌曲をテープに吹き込んで空輸してもらって採譜したのもあり、其他一行の採譜を校訂するのに、数度空便でやりとりした処もある。


【山内盛貴による(3)の大意意訳】
メロディの音程の変わり方によっては採譜が難しいものがあったため、その曲が何の音階で構成されているかを判断する手法をとった。すなわち、その曲の中で使われる音高の種類を特定した。何の音階の、何調(※C調やハ長調などの調)の曲であるかが判明したら採譜は楽だった。転調する曲の場合は第T音(※調の1番目の音。C調ならド)を変えてキーを変えればよい。
※正確には用語の使い方が違います。旋法≠音階、声≠調、宮≠第T音ですが、盛彬の伝えたいことはこういう話です。

フチなしQR付カラー個人情報なし版.jpgフライヤー裏トンボなし.jpg
価格:¥9,800(税込)
販売日:2020年10月1日
販売元:日琉芸能プロジェクト
お問い合わせ:nichiryu398@gmail.com ←こちらのメールから直接発送も対応可(銀行振込のみ)
通販サイト:
  琉球楽器またよし様(yahoo!ショッピング)
   https://store.shopping.yahoo.co.jp/matayoshi34ten/cda1a6dvd.html
  三線製作事業協同組合様
   https://ok34.shop-pro.jp/?pid=155791881
  丸高ミュージック様
   http://www2.odn.ne.jp/~ccl15190/cd-yamautiseihin.html
  キャンパスレコード様
音源ダウンロード販売:https://nichiryu530398.booth.pm/items/2420590
posted by 530(ゴサマル) at 02:57| Comment(0) | 山内盛彬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月30日

【CDその1〜その6概要】山内盛彬生誕130年 民俗芸能全集付録音源復刻盤CD

山内盛彬生誕130年 民俗芸能全集付録音源復刻盤CD

※ここにYoutubeトレーラー動画へのリンク埋め込み

このCD集(その1〜その6)は琉球音楽研究家の山内盛彬(やまのうち せいひん)が執筆した書籍『民俗芸能全集』に“付録”として販売されていたオープンリールテープをCD化して復刻したものです。

『民俗芸能全集』(以下民芸全)は1959年〜1981年の約23年に渡り出版された、全22巻に及ぶ琉球の音楽に関する著書集です。 付録オープンリールテープの中身は基本的に著書に収録された楽譜に対応する音源でした。

このCD集(その1〜その6)に収録されているのは民芸全第4・5・6・7・10・11・12・13・14・15巻の音源です。


CCI_000436 編集済み.jpg

山内盛彬(やまのうち せいひん1890-1986)

1890年沖縄県金城村(現在の那覇市首里金城町)生まれ。このCD集の出版者の山内盛貴の曽祖父。

琉球王府の宮廷音楽家であった祖父、盛熹(せいき)に育てられ、幼少期から祖父より三線の湛水流・野村流を学びました。また祖父の命で沖縄各地の音楽を採譜しました。

その後も生涯をかけ琉球音楽を研究し、各国の大学に招聘されるなど世界的に活躍しました。




−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

〔民芸全について余談〕
第1巻から第15巻までは東京の自宅で、第16巻から第22巻まではブラジル・サンパウロ郊外で執筆しました。
このうち第4・5・6・7・10・11・12・13・14・15・17・19・21巻にテープを付属させて販売していたことが著書に記されています。

なお第6巻と第10巻は収録音源の内容が同じです。また第15巻に関しては書物は無くテープのみの出版でした。
第9巻は出版する予定ではあったようですが、出版物も付録予定のテープも発見できませんでした。

また第17・19・21巻の付録テープは見つかっていません。
第17・19・21巻に収録されている楽譜はほとんど既刊にも収録されているもので、新規楽曲は盛彬創作曲(《ブラジルメロディ》等)数曲のみです。
もしかしたら第17・19・21巻の付録テープは既存のテープを再編成したものだったかもしれません。
仮に新規音源を録音していたとしてもそのテープは南米にある可能性が高く、今後の調査に期待がかかります。

もし第9巻本体、および第17・19・21巻の付録音源テープについて、なんらかの情報をお持ちの方は山内盛貴までご一報ください。
<連絡先:nichiryu398@gmail.com>

※追記:2021/06/04
山内家でブラジルメロディを含むオープンリールテープの存在を確認しました!音源がありました。
その他の曲(《安里屋ゆんた》等)の盛彬の音源もありましたので、いずれ拾遺集という形でCD化できればと思っております。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



■■山内盛彬生誕130年 民俗芸能全集付録音源復刻盤CD 全6部■■ 

<リンクから各CD概要→曲の解説および試聴音源・トレーラー動画へジャンプ>


その1(第4巻『琉球王朝古謡秘曲の研究』付録)

 ┗ CD3枚組 収録曲数160曲 約収録時間220分 価格9800円(税込) 2020年10月1日(木)発売

その2(第6巻『琉球欽定楽譜湛水流』並びに第10巻『翻刻 欽定湛水流工工四』付録)

 ┗ CD1枚 収録曲数10曲 収録時間55分 & DVD1枚 映像3分程度 価格4000円(税込) 2021年3月17日(水)発売

その3(第13巻『欽定琉球三絃楽譜 上巻(端節)-声楽譜附工工四と五線譜訳-』付録)

 ┗ CD1枚 収録曲数16曲 収録時間57分 価格3000円(税込) 2021年6月23日(水)発売

<以下未出版>

その4(第11巻『翻刻欽定野村風工工四 上中下』付録)

 ┗ CD3枚組 収録曲数41曲 収録時間192分 価格6000円(税込)

その5(第5巻『琉球の日本古箏楽 段物類』、第12巻『翻刻冠船風琴譜工工四 上下』、第14巻『琉球箏楽譜 上』付録)

 ┗ CD3枚組 収録曲数48曲 収録時間192分 価格6000円(税込)

その6(第15巻『山内盛彬作曲集の録音記念号』、第7巻『リズム空手』付録)

 ┗ CD2枚組 収録曲数48曲 収録時間107分 価格6000円(税込)




〜テープ有り巻名の一覧〜
第4巻『琉球王朝古謡秘曲の研究』
第5巻『琉球の日本古箏楽 段物類』
第6巻『琉球欽定楽譜湛水流』
第7巻『リズム空手』
第10巻『翻刻 欽定湛水流工工四』
第11巻『翻刻欽定野村風工工四 上中下』
第12巻『翻刻冠船風琴譜工工四 上下』
第13巻『欽定琉球三絃楽譜 上巻(端節)』 
 ※タイトルに「上巻」とついているが下巻等は存在せず本書1冊のみ
第14巻『琉球箏楽譜 上』        
 ※タイトルに「上」とついているが下巻等は存在せず本書1冊のみ
第15巻『山内盛彬作曲集の録音記念号』  
 ※書籍はなくテープのみ




なお沖縄タイムスが1993年に出版した『山内盛彬著作集』第2巻には民芸全第4巻『琉球王朝古謡秘曲の研究』が収録されているので、CD集その1は『山内盛彬著作集』第2巻収録の譜面とも対応しています。

第6巻にはオープンリール音源だけでなく記録映像(3分程度)が付録として販売されていました。
内容は湛水流の奏法を盛彬が実演するものです。
残念ながら山内家に残されたこの映像は劣化のため音声が消えていました。
そこでパッケージの情報と三線の演奏映像から音源を割り出し、該当する部分の音声を当てることで復元することに成功しました。
今回はCD集その2の付属DVDにこの復元映像を収録する予定です。

曲のタイトルは基本的にはオープンリールのパッケージに記載されていた名称に準拠しました。一部旧字体などは改めております。
曲によっては盛彬の肉声による冒頭の曲名の読み上げと曲タイトルとの間に多少相違のあるものもありますが同じ曲のことを指しています。
音源は全体の音量を整え、テープの劣化と思われるノイズは可能な限り除去しましたが音はかなり劣化しています。音楽表現として重要と思われる音程やリズム、音量等には手を加えておりません。

またCD集に収録された音源はジャンルごと、或いは数曲ごとにインターネット上でのダウンロード配信も行っています。このジャンルの曲だけが聞きたい、という場合は配信サイトからダウンロードしてご購入頂くことも可能です。
ダウンロードはこちらから→ URL: https://nichiryu530398.booth.pm/

このCD集には楽譜だけではわからない音楽の息遣いが詰まっております。
しかしながら盛彬はこれを「音の缶詰に過ぎない」と称し、本当の音楽伝承は生きた人間が生きた芸能・祭祀の中で表現することにあるということを指摘しています。
曽孫の私としてはこのCD集の音源が地域文化教育や伝承の失われた芸能の再現、実地的研究に活用されることを望みます。



⇩          ⇩          ⇩



<以下、各CDその1〜その6概要と曲の解説および試聴音源へのリンク 文字をクリック!>


ジャケット.jpg


その2ジャケット.jpg

ジャケット.jpg

<以下未発売のためリンク先作成中>
C民俗芸能全集付録音源復刻盤その4 翻刻欽定野村風工工四上中下

D民俗芸能全集付録音源復刻盤その5 琉球の日本古箏楽段物類・翻刻冠船風琴譜工工四上下・琉球箏楽譜上

E民俗芸能全集付録音源復刻盤その6 山内盛彬作曲集の録音記念号・リズム空手

IMG_0395.HEIC

<販売ページまとめ>
・CDその1ネット通販 
  琉球楽器またよし様(yahoo!ショッピング)
   https://store.shopping.yahoo.co.jp/matayoshi34ten/cda1a6dvd.html
  三線製作事業協同組合様
   https://ok34.shop-pro.jp/?pid=155791881
  丸高ミュージック様
   http://www2.odn.ne.jp/~ccl15190/cd-yamautiseihin.html
  キャンパスレコード様
  日琉芸能プロジェクトBOOTH
・CDその1音源ダウンロード販売 https://nichiryu530398.booth.pm/items/2420590

・CDその2ネット通販
  琉球楽器またよし様(yahoo!ショッピング)
   https://store.shopping.yahoo.co.jp/matayoshi34ten/cda1a6dvd.html
  三線製作事業協同組合様
  キャンパスレコード様
  日琉芸能プロジェクトBOOTH
・CDその2音源ダウンロード販売 https://nichiryu530398.booth.pm/items/3153846

・CDその3ネット通販
  琉球楽器またよし様(yahoo!ショッピング)
   https://store.shopping.yahoo.co.jp/matayoshi34ten/cda1a6dvd.html
  三線製作事業協同組合様
  キャンパスレコード様
  日琉芸能プロジェクトBOOTH
・CDその3音源ダウンロード販売 https://nichiryu530398.booth.pm/items/3153852

・CDその4ネット通販
・CDその4音源ダウンロード販売

・CDその5ネット通販
・CDその5音源ダウンロード販売

・CDその6ネット通販
・CDその6音源ダウンロード販売


<取扱店舗一覧>
・琉球楽器またよし様
・高良楽器店様(美栄橋側)
・丸高レコード様
・ナビィ三線店様
・三線製作事業協同組合様
・ブックスじのん様
・榕樹書林様
・照屋三線店様
・普久原楽器様
・キャンパスレコード様


■■メール注文■■ Mail: nichiryu398@gmail.com
ご所望のCD名(その1〜その6)と氏名・住所の記載をお願いします。指定の銀行口座に代金合計額のご入金を確認後、郵便局より発送致します。
メール注文の場合、国内送料はこちらで負担します(振込手数料は除く)。そのためメールで注文されるとネット通販よりも送料分がお安く済みます。但し海外発送の場合は送料はご注文者様負担とさせて頂きます。
また「CDその〇の、〇〇〇という曲のCDだけが欲しい」などの個別対応もある程度可能です。お気軽にご相談ください。
ラベル:沖縄 三線
posted by 530(ゴサマル) at 12:00| Comment(0) | 山内盛彬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。